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点描の唄の音域を完全解説|カラオケで歌うためのキー調整ガイド

By Emily Sparks

点描の唄の音域を完全解説|カラオケで歌うためのキー調整ガイド

点描の唄 Mrs. GREEN APPLE 音域イメージ

Mrs. GREEN APPLEの楽曲の中でも、「点描の唄」はひときわ特別な位置を占める一曲だ。ロマンチックなデュエット構成、込み入ったコード進行、そして何より高い音域。カラオケで挑戦しようとして「高すぎて声が出ない」と断念した経験を持つ人は少なくない。この記事では、点描の唄 音域のデータを具体的な音名とともに整理し、男性・女性それぞれのカラオケキー調整の方法や、裏声を使いこなすためのボイトレのヒントまで、実践的な視点で掘り下げていく。

「点描の唄」とはどんな曲か

「点描の唄」は2018年にロックバンドMrs. GREEN APPLEによってリリースされたシングル「青と夏」のカップリング曲で、映画「青夏 きみに恋した30日」のために書き下ろされた作品だ。タイトルが示す通り、シンガーソングライターの井上苑子とのコラボ楽曲になっている。

この楽曲では歌詞の男性パートと女性パートでそれぞれの気持ちを歌っており、お互いの気持ちが合わさるラストサビはアレンジ、歌詞、歌唱力どれを取っても鳥肌物となっている。作詞・作曲は大森元貴が手がけており、テンポ(BPM)は152と速く、全体的に躍動感のあるメロディーラインが印象的だ。

井上苑子は2009年より活動を始め、2015年にメジャーデビューしたシンガーソングライターで、これまで「ナツコイ」「だいすき。」「大切な君へ」などが人気を集め、YouTube公式チャンネルでは1000万回以上の再生回数を記録している。その透明感あふれる歌声が大森元貴の力強い声と絶妙なバランスを生んでいる。

点描の唄の音域データ(最低音・最高音)

点描の唄 音域データ 最高音 最低音

まず核心から入ろう。点描の唄の音域を把握するうえで最も重要なのは、男性パートと女性パートで音域が異なる点だ。デュエット曲である以上、どちらのパートを歌うかによって求められる声の高さがまったく変わってくる。

男性パートは最高音がhiF(F5)で最低音がmid1G(G3)、女性パートは最高音がhiG(G5)で最低音がmid2A(A3)となっている。この数値を見ただけで、いかに音域が広く、要求レベルが高いかがわかる。

ちなみに、井上苑子はmid1G~hiD・hiGという音階で、大森元貴はmid1G~hiC・hiGという音階で歌唱している。大森さんがライブでソロ歌唱するバージョンでは、デュエットよりもキーを3つ下げて歌唱している。これはプロでさえキー調整が必要なほど、原曲の音域設定が高いことを物語っている。

パート 最低音(地声) 最高音(地声) 最高音(裏声)
男性(大森元貴) mid1G(G3) hiC(C5) hiF(F5)
女性(井上苑子) mid2A(A3) hiD(D5) hiG(G5)

データをまとめると、点描の唄の地声音域はmid1G~hiCで、裏声の最高音はhiGとなっている。これは他の多くのJ-POPと比較しても、高音側に偏った構成であることがよくわかる。

音域が「高すぎる」と感じる理由

総合的な歌唱難易度はやや難しく、音域の広さはやや広い部類に入り、音程の上下の激しさもやや激しい部類に分類される。カラオケで歌ってみると、「なんとなくサビがきつい」と感じる理由がこのデータから読み取れる。

「点描の唄」は裏声が多用されており、大体hiF・hiG辺りまで使いこなせる必要があり、この辺りがハードルになっている。裏声の音域が高いというのは、単に「声が出るか」の問題ではなく、その音域で安定した音程とトーンを維持できるかどうかの問題でもある。

「点描の唄」は高音側に広い音域であり、地声最低音はmid1Gであるため、女性でも少しならばキーの調整が可能だ。男声だともう少し下げることも可能だと思われるが、裏声が多用される作品であるため、ある程度歌い慣れていたほうが取り組みやすい。

男性がカラオケで歌う場合のキー設定

カラオケ キー調整 男性 音域練習

男性が「点描の唄」を原キーで歌おうとすると、Cメロや後半のサビで裏声が必須になる場面が連続する。男性がソロでこの曲を歌唱する場合、hiB・hiC辺りまで出たほうがCメロあたりの表現の迫力が増す。ミセスの大森さんはライブで「点描の唄」を歌唱しており、場面によってはhiBやhiCを地声で使い分けている。

多少余裕を持って歌うために、キーを-5か-6にすることをおすすめする。これによって最高音がhiF付近からhiA~hiB付近に下がり、地声でも対応できる可能性が高まる。ただし、下げすぎると今度は低音部分がmid1D以下になって逆に歌いにくくなるケースもあるため、実際に試しながら調整するのが現実的だ。

大森元貴が3つ下げてソロ歌唱していることを考えると、一般的な男性ボーカルが-4から-5あたりを選ぶのは合理的な選択といえる。

女性がカラオケで歌う場合のキー設定

女性にとっては最高音が3音高く最低音が2音高いので、キーを-2にするとよい。女性パートは最高音がhiGと非常に高い設定になっているため、裏声の安定性が鍵になる。特にラストサビに向けて音程が跳ね上がる箇所では、ファルセットとミックスボイスをうまく使い分ける必要がある。

全体的に高めの音程で歌われているため、女性向けの曲という分類になる。とはいえ、平均的な女性の音域でもそのまま対応できるほど易しくはない。キーを下げた上で裏声の出し方を丁寧に練習することが、この曲を「自分の歌」にする近道だ。

裏声を鍛える具体的なトレーニング法

「点描の唄」の音域攻略において、裏声の習得は避けて通れない。地声で無理に高音を出そうとすると喉への負担が大きく、長続きしない。まず、裏声の感覚をつかむことが先決だ。

高い声は裏声で出すという意識に切り替えることで、ミセスの世界観により近づける。練習にはリップロール(唇をぷるぷると震わせる発声)が有効で、喉を痛めずに高音発声を鍛えられる。

もう一つ有効なのがヘッドボイスの使い方だ。初めから原曲のようにきれいな裏声になる必要はないので、少しずつ練習することが大切。個人的なイメージとして、地声よりも裏声のほうが練習が報われやすく、伸びが期待できる。焦らず積み上げる姿勢が、結果的に最短ルートになる。

加えて、特に高音部は、無理に張り上げず裏声に切り替えたり、喉の力を抜いてリラックスして歌うのがコツだ。力を入れるほど声が詰まる。「力を抜く」という感覚を体で覚えることが上達への第一歩になる。

カラオケでの歌唱テクニック:しゃくり・ビブラート・ファルセット

点描の唄 カラオケ 歌唱テクニック ファルセット

音域さえ合えば上手く歌えるかというと、それだけではない。「点描の唄」は歌唱表現の豊かさが求められる楽曲でもある。ある音程を出す前に低い音をあえて出して、そのあとに本来の音程に戻す「しゃくり」という歌唱テクニックが、この曲の大きなポイントになる。これによって、メロディーに自然なうねりと感情の深みが生まれる。

リズムはそのままで音程を少し上げてすぐ戻す「ビブラート」的なアプローチ、つまり元の音が分かる程度に少し音程を変えるのが一般的な表現技法として使われている。こうした細かいニュアンスの積み重ねが、曲の世界観を再現するうえで大きな差を生む。

「点描の唄」は高音の部分が多いため、なかなか上手く歌うことが難しいと思う場合もある。しかし逆に言えば、しっかり歌いこなせたときのインパクトは絶大だ。カラオケで聴いた人から「デュエットしたい」「他のミセスの歌も歌って」と思ってもらえるようになるかもしれない。

「点描の唄」ソロバージョンと原曲デュエットの違い

この曲にはいくつかのバージョンが存在する。大森元貴と井上苑子のデュエット版が原曲だが、井上苑子のソロバージョンや、大森元貴のソロライブバージョンも広く知られている。

大森元貴のソロバージョンのライブ映像は2021年1月1日に公開され、デュエットよりもキーを3つ下げて歌唱している。このことからも、プロのアーティストが本番パフォーマンスにおいてもキー設定を柔軟に変えることがわかる。原曲通りに歌わなければならないというプレッシャーを、まず手放してみることが重要だ。

「点描の唄」などをキーを調整しながら少しずつ練習することで、大森元貴のライブ映像や歌番組を見て息づかいや声の表情を真似するのも上達の近道になる。映像から学べるニュアンスは、音源だけでは得られない発見がある。

音域チェック:自分に合ったキーの見つけ方

カラオケアプリの中には、あなたの声域とカラオケの音域を比較・分析し、歌いやすい最適キーをリコメンドしてくれる機能を持つものもある。まずは自分の声の高さを客観的に把握することが、正確なキー設定への近道だ。

自分の音域を測るシンプルな方法は、ピアノアプリや音叉アプリを使って、地声で無理なく出せる最高音と最低音を確認することだ。その結果と「点描の唄」の音域データ(男性: mid1G~hiF、女性: mid2A~hiG)を照らし合わせれば、何キー上げる・下げる必要があるかが自然と見えてくる。

キーを下げても歌いにくい場合は、別の曲で練習したうえでチャレンジすることをすすめる。段階を踏まずに難曲に挑んでも、挫折が早まるだけだ。まずは自分の音域に合った曲で基礎を固めることが、結果的に「点描の唄」攻略を早める。

Mrs. GREEN APPLEの音域の広さと「点描の唄」の位置づけ

大森元貴は3.5オクターブの音域を持つ、唯一無二の存在として知られている。その声域の広さが、楽曲ごとに多彩な表情を生み出しているのは言うまでもない。

「私は最強」や「Just a Friend」「点描の唄」などが最高音域へのチャレンジ曲として挙げられており、これらはバンドのレパートリーの中でも特に声域の限界付近を要求する楽曲群だ。「点描の唄」はその中でも感情表現と音域の両立が求められる、難易度の高い名曲に位置づけられている。

歌いこなすためのロードマップ

最終的に、「点描の唄」を自分のものにするには段階的なアプローチが有効だ。まず自分の音域を把握し、適切なキーを設定する。次に裏声の基礎を固める。それができたら、しゃくりやビブラートといった表現テクニックを少しずつ乗せていく。完成形を急がず、少しずつ積み上げていくことが肝心だ。

カラオケでの点数や評価よりも、「この曲を歌い切れた」という達成感のほうが大切かもしれない。「点描の唄」の音域は確かに広く、難しい。だがそれは裏を返せば、歌えるようになったときの喜びがそれだけ大きいということでもある。地道なトレーニングと正確な音域理解を組み合わせれば、誰でも近づける曲だ。焦らず、丁寧に、自分のペースで挑んでほしい。